2022/07/12 19:26

ある経営者のルームツアーの動画をなんの気無しに見ていた。そこにはおしゃれな部屋に、たくさんのアートが飾られていた。わたしも大好きな作家さんの絵も飾られていて、いいな〜〜なんて見ていた。

そこでその経営者さんは絵を選ぶとき「価値のある作品を選ぶようにしている」と言っていた。

「価値」のある作品

"その人にとっての価値"のある作品ではなくて、"売ったときに、買ったときよりも価値がつく"作品だ。

価値=お金  だけなんだろか。

高い時計も、資産にするっていうのをよく聞くし、アートも最近は特にそうなんだろうっていうのはわかっている。

わかっているんだけど

私は作品を買ったこともあるし、作っている側だから思う。
買った作品は、その時どんな気持ちで買ったか、まいにちを見守ってくれてて、もはや一緒に過ごしている感じだから売りたいだなんて、手放したいだなんて絶対に思えない。私よりも、どうしても大切にしたいからって言われたらまだわかる。

今までは個展だったり、展示で直接作品を売ってきたから、だれが買ってくれたっていうのは大体把握していて、たまに写真付きで、こうやって飾ってますだとか、絵を見て頑張ろうって思えますってメッセージを頂くのはすっごく嬉しい!
ほんとうにその方へ渡ってよかったなって思うし、頑張って描いてよかったなって心から思う。

委託で一つ作品が売れたけど、どんな方に渡ったのかはわからない。
どんな方が購入してくれたんだろう??

私も、買った作品をよく背景にいれてSNSに写真をアップするけど、それは作者さんへ大切にかわいがっているよ、大事にしているよっていう遠回りなメッセージだったりする。

アートオークションがあって、アート界が潤ったり、賑わってたりするのもわかるし、転売でお金を稼いだりするのも、まあ…わかる。作品の場合はあまりわかりたくないけど…NFTでの二次流通は痕跡が知れるのはいいなって思う。

「価値」のある作品

お金や金額だけじゃなくて、作品が届いたその人にとって、思い入れや大切な想いがのった"価値のある作品"を目指したいなと思った。